ストレスは「 心」の問題?。
そう考えたくなりますが、じつはストレスに打ち克つためには、健康な「 体」が
必要不可欠なのです。
強迫性障害やパニック障害など、ストレスに過敏に反応する人は二つの問題があります。
一つは強いストレスがあること、もう一つは感受性が高いことです。
たとえば、ストレスに体が反応するきっかけは、まわりの過酷な環境によるものです。
オーバーワークによる身体的疲労、睡眠不足、友だちにきついことをいわれた、職場で上司に激しく叱られたなど、感受性の高い人がストレスを受けて発症します。
しかし、この症状は危険を察知して、身を避けるためには大事な反応です。
そうでないと、体調を壊すか、死ぬまではたらいてしまいます。
ですのでいろいろな自律神経の病気や精神的な病気は、過敏な人がストレスを受けて発症するので危険から身を避けているといえます。
パニックを起こすこと自体が悪いと考えないことが重要です。
自分がストレスを抱えざるを得ない状況であったり、家族にそういう人がいたら察知をして、再び危険な環 境にさらされないようにすることです。
私たちは同じストレスを受けても、体調が悪いときと、血行がよくゆとりがあるときでは反応が変わります。
もちろん血行がよくゆとりがあるほうが、ストレスには強くなります。
精神的な病気は薬だけで全部治そうとすると、なかなかうまくいきません。
薬だけに頼るのではなく、ふだんからゆっくりお風呂に入って体を温めたり、
用事がなくてもあえて休養をとったりして何もしない時間をとる、
食事を工夫することで、ストレスに打ち克つような体づくりも並行して
本当の健康を手に入れることです。
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