● 突然の肩の痛み 最初は「五十肩」だと来院された患者さん。
「うぉっ、痛い、うううう」
朝方4時時過ぎ、強烈な痛みで目が覚めた。
首の後ろから右肩、腕にかけて痛くて動かせない。
背中も痛いような気がする。それはオーバーに言えば“神経にまで達した強烈な痛みであった。
しかし動かし方によって痛むときと痛まないときもある
(寝違えたのかな)
これまでにも年に1回ぐらい、首を寝違えることがあった。
(いや、違うな。あれか、あのときの痛みが悪化したんだ)
“あれ”とは1週間ほど前、ゴルフをしていた時のこと。
プレー中、肩に違和感を感じ、動かしにくくなった。
特につらいのはサーブで、打つたびに肩の前側に鋭い痛みが走った。
我慢して打つと、痛みの回数が徐々に増えてきた。
「ごめん。肩を痛めたみたいだ。申し訳ないが今日はこれでやめにするよ」
ゲームを途中で切り上げたいと告げると、仲間が心配そうに声をかけてきた。
「大丈夫ですか。痛いですか」
「あぁ、なんかいきなり痛くなっちゃって。ちょっとこう、肩関節がスムーズに動かない感じがするんだよね。悪化させたくないからな」
「それ、五十肩じゃないですか」
「あぁ、確かにそうかもしれないな。俺もちょうどそんな年齢だしな」
自分では、肉体年齢は30代のつもりでいたが、やはり年相応(40歳)に老化しているのかもしれない。痛む肩をかばいながら愛車を運転し、帰宅。
● 「動かしたほうがいい」と思ってさらに悪化
肩を痛めた翌日も早朝から出社し、重い荷物を運ぶ作業を行った。
痛めた動作をしてみると痛みは続き、腕を上げる動作を試みては、(やっぱり痛い)と落胆した。
昼休み、事務員の女性に「五十肩かもしれない」と打ち明けると、健康オタクの彼女は目をキラキラさせて言った。
「五十肩なら、痛くても動かしたほうがいいみたいですよ。あまり動かさないでいると、関節が癒着して、動かなくなるんですって。無理してもぐるぐる回す運動をした方がいいって、テレビで見ました」
「そうかぁ。俺、今ゴルフに命かけてるから、肩が動かなくなるのは困るよ。じゃあ、動かしてみるよ、ありがとう」
「でも待ってくださいよ、五十肩とは限らないですよね。接骨院に行った方がいいんじゃないですか」
「いや、絶対五十肩だよ。特に変な動きをしたわけじゃないから、ケガをしたとも思えないし、骨の病気とかでもないから。まずは軽く動かしながら様子を見てみるよ」
それから1週間、痛みを根性で耐え、懸命に動かしたが、症状はまったく改善しなかった。深夜の痛みは、そうした日々の果てに起きたものだった。
インピンジメント症候群 3カ月のリハビリ
ゴルフ仲間に紹介されたスポーツ障害を得意とする当院でした。
患者さんは肩をさすりながら質問した。
懸命なリハビリと治療の結果、2カ月ほどで回復し、ゴルフを再開することができました。
インピンジメント症候群はね、肩だけでなく、股関節でも起きます。
足の動かし方や正しい筋トレの仕方も指導してもらっているから心配ありません。
ある程度は、自分の体に対する知識を持っていないとダメだなと感じておられました。
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